先日、本サイト『Shoe Tree』を運営しているダイナス製靴のメールマガジンの読者の方（ペンネームさくらさん）から、靴選びに関するご質問をいただきました。

「歩き始めは踵にフィットしていた靴でも、歩いているうちに、つま先に足がズレていってしまいます。そのためか、下腿（かたい）の外側や足底に痛みが出ます。どこを補正したら良いのでしょうか？」

このお悩み、多くの方がご経験されたことがあるのではないでしょうか。そこで、いつものように印南淳氏（1965年発足のシューフィッター養成認定機関FHA 会長）にプロの見解を聞いてきましたので、ご参考にしていただければと思います！

……読者の方からこんな質問をいただきました。おそらく、ヒールを履いている方なのかなと思いますが、どのように補正すると痛みが軽減されますか。

まず、靴の補正は自分でやらないことです。足も靴も多種多様なので、補正の仕方もそれぞれです。補正には靴専用の道具や材料、さまざまなパーツを使う必要がありますから、これを一般の方が準備されるのは難しいと思います。

……えっ、そうなんですか。最近はホームセンターなどでも靴の補正用パーツを見かけるのですが、そういう入手可能なもので補正できるのではないでしょうか。

たしかに、厚みや大きさの違う補正用パーツが数多く販売されていますが、どのような物を買い、どのように使うのかは勉強する必要があります。ひとくちに「補正」と言っても、いろいろなパーツを試しつつ歩き、様子を見ながら行うもので、決められたパーツをただ使えば良いわけではないんですね。

……ああ、「これかな、これがいいんじゃないかな」とか、勘で選んではいけないのですね（実は私やっていました）。

補正をしてくれるシュフィッターのいるお店で相談し、専門家に調整してもらってください。ダイナス製靴（北区王子のショップ）では専門家が靴の調整を行っていますので、お近くの方はご相談にいらしていただければと思います。

……「足も靴も多種多様なので、補正の仕方もそれぞれ」ということで、靴の補正は自分ではしないほうが良いということがわかりました。今日もありがとうございました！

『Shoe Tree』は、足の健康に関する正しい知識が浸透するよう、情報発信しているWebマガジンです。足や靴に関するご質問はこちら contact@dinus.co.jp でお受けしています。その際、ペンネームを忘れずにお知らせください。

本コーナーでは今後も靴選びに関するHow toを、印南氏に質問していきます。次回もお楽しみに！