前回、「働く女性が【長時間歩く日】に適した靴」についてお伝えしましたので、今回は「長時間【立ちっぱなしの仕事】に合う靴」に迫りたいと思います!
そもそも立ちっぱなしのお仕事の場合、「受付なのでヒールが必須」とか「調理場だから長靴・スニーカーでないとダメ」といった条件があるかもしれませんが、その中でも “少しでも疲れない靴” や “こんな工夫をすると、疲れ方がぜんぜん違う” といったコツを知りたいものですよね。
そこで、いつものように『足と靴の相談室』室長・印南淳氏に「靴の選び方how to」を聞いてきましたので、ご参考にしていただければと思います!
……職業柄、長時間【立ちっぱなし】でいなければならず、「一日の終わりには足が疲れきってしまう」という方がいらっしゃいます。少しでも軽減できる方法はないものでしょうか。
同じ姿勢で立ったまま、というのは靴の良し悪し以前の問題で、血流が滞るために疲れるでしょうし、辛いですよね。でも、5分から10分ほど歩くだけでも血流が良くなり、痛みやむくみが和らぎますので、時間を見つけて散歩されるといいと思います。
……少し歩くだけでも効果があるものなんですね。
そもそも立った姿勢というのは、「足のかかと」「第一指つけ根」「第五指つけ根」の3点(三点支持)で体を支えています。立ったままの姿勢が続くと、この3点が痛くなります。靴底、中底や敷革が薄いものは特に痛くなりやすいです。
……三点支持、初めて聞きました。では、靴底、中底、敷革が薄い靴を買ってしまった場合はどうすればといいのでしょうか。
たとえば「起伏のあるフットベット」を靴の中に入れると、3点以外の部分(足全体)で体を支えることができるので重心が分散され、疲れや痛みが和らぎます。ただし、単に柔らかいだけのフットベットではダメで、3点以外の部分に高さがあることが重要です。また、フットベットは数ミリとはいえ、厚みがあります。お持ちの靴に入れる場合は履き心地が変わるため注意が必要です。
……単に「フットベッドを入れればいい」というものではないんですね。気をつけて選びたいと思います。
ちなみに、ヒールの高い靴を履いている場合は「第一指つけ根」と「第五指つけ根」、つまり足裏の前部分が痛くなります。逆にヒールが低すぎる場合は「かかと」が痛くなりますので、この点を踏まえて靴選びをされるといいですよ。
……なるほど。靴と足の関係を理解した上で、靴を選びたいと思います。今日はありがとうございました!
……本コーナーでは今後も靴選びに関するHow toを、印南氏に質問していきます。次回は【座りっぱなしの仕事】に合う靴についてリポートする予定です。お楽しみに!