ワンピースでもスカートでもパンツスタイルでも、夏の足もとを素敵にしてくれるサンダル。ヒールの高いミュールからフラットシューズまで様々なデザインがありますが、素足に履くだけで涼やかな印象になったり、コーディネートの幅が広がったりするので、おしゃれの強い味方になっているのではないでしょうか。
これで履き心地が良ければ言うことナシ!なのでしょうけれど、「脱げやすくて歩きづらい」とか「底が薄いからか、1日の終わりにはいつも以上に疲れて、足腰が痛くなる」といった悩みも聞こえてきます。
サンダルは足を覆う部分が少ないため、風通しが良く蒸れにくい履物です。一方で、足を覆う部分が少ないので足が安定せず、歩きづらくなってしまうんですね。
そこで今回は、“疲れにくいサンダル選び” のポイントを4つご紹介したいと思います。見た目だけでなく、履き心地も良いサンダルを手に入れて、夏のお出かけをより楽しいものにしてくださいね。
疲れにくいサンダルを見極める! 4つのチェックポイント
1 足首まわり
足のかかとを固定するストラップやベルトが付いていると、脱げやすさが軽減されます。とくに、甲の高い位置から足首全体にベルトなどがあると、かかとの安定度がさらにアップして歩きやすくなります。ただし、あまり締め付けるものだと窮屈に感じたり、ベルトの位置や太さによっては痛いと感じる方もいます。まずは試着し、歩いてみて、自分の足に合っているか確認するようにしましょう。
2 靴底の厚さ
基本的に、靴底は薄いものより厚いもののほうが地面から受ける衝撃が小さくなり、疲れづらくなります。
ただし、夏に人気のコルク素材の靴底に関しては注意が必要です。コルクの厚い底は、返り(屈曲性)が悪いのが特徴で、足と靴との密着度が低いため、歩くとパタパタという音がします。足にとっては負担が大きく、長時間歩く日には適していません。
3 足を覆う面積
足を覆う面積が大きくなると、足と靴の密着度が高くなりますので、履き心地が良くなります。
4 ヒールの高さと太さ
サンダルに限らず、ヒールは低くて太いほうが安定し、歩きやすくなります。
これらのすべてをクリアするサンダルがあればベストですが、そうでないデザインの靴をどうしてもほしいということもあるかもしれません。その場合は中敷きを使ったり、長時間の外出では履かないようにしたりするなどして、できるだけ足に負担をかけない工夫をされることをオススメします。
そして「サンダルは小さめのものを選び、かかとが “はみ出る” くらいがいい」!?
こんな話を聞いたことがある方、多いのではないでしょうか。実際、つま先がオープンなデザインのサンダルを履いていると、足指が前すべりしてサンダルの後ろが余り、みっともなく見えてしまうことってありますよね。
しかしサンダルだからといって、なんでも小さめのサンダルを選ぶと、人によっては中底がかかとに当たり、痛いと感じる方もいます。単にワンサイズ小さいものを選ぶのではなく、しっかり試着し、見た目と履き心地をよく確認してから決めるといいでしょう。
ちなみに(靴メーカーによりますが)、パンプス靴とサンダル靴では木型が違い、木型を兼用しているメーカーでもサンダルとパンプスでは中底の大きさを変えているものです。そのため、もとから通常履いているサイズより小さくなっているので、あえて小さいサイズのサンダルを選ぶ必要はありません。
また、サンダルの履き心地は、ストッキングと素足とで変わります。
よって試着する際は、そのサンダルを素足で履きたいなら素足で、ストッキングで履きたいならストッキングを履いて試着するようにしてください。