OLブログVol.7 「ついに、自分の木型に対面! & ヒールの問屋さんに連れて行っていただきました!」
スペシャル

OLブログVol.7 「ついに、自分の木型に対面! & ヒールの問屋さんに連れて行っていただきました!」

2019/05/09 (Thu)

靴の断捨離をした後、白いスニーカーと黒いスニーカーを買ったのですが、履き慣れるまでの間、なかなかツライ日々を送った恵比寿OLのシュー子です。

靴ヒモの調整がうまくいかず歩きづらかったり、かかとだけでなくくるぶしも靴擦れしたりするうちに、「アヒルに生まれたかった(靴と一体化したような、その足がうらやましい)」と思い、また、通勤途中に大勢の人々の足元を眺めながら「みんな、どうやって気にいる靴を見つけているんだろう。誰かわたしに、初めからぴったりの靴を届けてくれないか」などと思い、「ああ、そうだ、わたしは今、そのぴったりの靴を作っていただいているところではないか」と思い出して、なんとか乗り越えたわけですが……新しい靴が自分の足に馴染むまでの間、毎回こんなに苦労するのはわたしだけなのだろうか。

さて、フルオーダーメイドの靴づくりに、大きな進捗がありました!

自分の木型ができたのです!!!

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーッン!

自分の木型を見るのは初めてなので、これが「自分の足っぽいか?」と冷静に考えると、別にそういう実感もないわけですが、無性にいとおしく感じられて、じわじわと嬉しさがこみ上げてきました。作ってくださったのはダイナス製靴の印南淳さん(1965年発足のシューフィッター養成認定機関FHA 会長)です。

木型といえば、以前ある美術館で、オードリー・ヘップバーンがサルヴァトーレ・フェラガモに作ってもらったという木型を見たことがあるのですが、当時わたしが思ったのは「大女優は、自分の足の形に合わせて靴を作ってもらうものなんだな。そしてわたしは一生、自分の木型を見ることなんてないんだろうな」ということでしたから、自分の木型と対面したとき、ずいぶん不思議な気持ちになりました。

また、このブログを書いているということで、特別に【ヒールの問屋さん】に連れて行っていただきました。それまでにまったく知らなかった光景を目にしたわたしは、一歩足を踏み入れたとたん、目をぱちくりとするしかありませんでした。

壁一面に、女性靴のヒールがずらり、何百と並んでいました。棚ごとに10mm、15mm、20mm、25mm、30mm……というふうにヒールの高さで区分けされていて、その一つ一つの厚みや形が違うんですね。ヒールだけでこんなに種類があるなんて、ここに来なかったら一生考えずに終わったかもしれない。

問屋さんですから、靴職人さんが木型に合うヒールを選ぶのが通例です。でも今回は「せっかくなので、ご自分で選んでみてください」と言っていただき、いくつか試してみました。しかし、当然と言えば当然なのですが、素人がやみくもに合わせてみても全然うまくいかず、慣れないことをしているうちに疲れてしまい(脳内の処理が追いつかず、くらくらしました)、結局、ダイナスさんにいくつかピックアップしていただいたものの中から選びました。

ヒールの高さだけでなく、太さによっても安定感は変わるし、微妙なカーブの違いだけでも印象が変わる、といったことを確かめて、わたしは7cmヒールのちょっと太め、でも少しくびれているデザインのものが気に入りました。実にしっくりくるものが見つかったので、初めからプロに任せればよかったと思いましたよ……。

「できるまでの過程も楽しいんだよねえ」とTKさんが言っていたように、自分の靴ができていくまでの過程を体感しながら進むフルオーダーメイドは、靴について考える中で自分自身と向き合うことができたり、職人さんの仕事をのぞかせていただけたりする、実にぜいたくな時間だ……と思うこの頃です。

to be continue.

TOP

Presented by DINUS SHOE CORPRATION

  • Sep
  • Aug
  • Jul
  • Jun
  • May
  • Apr
  • Mar
  • Feb
  • Jan
  • Nov
  • Oct
  • Tags